カレル・チャペック「ロボット」

ホンダのASIMOがチェコを訪問しました。チェコと言えば作家カレル・チャペックと、浦沢直樹さんの「MONSTER」を真っ先に思い出します。

カレル・チャペックの戯曲「ロボット(R.U.R)」は、『ロボット(robot)』という言葉を世に生み出しました。ロボット作品の第一作目にして、「ロボットと人間の関係」や「知能を持つロボットの苦悩」を掘り下げている興味深い作品です。

私は生ASIMOをROBODEX2000で初めて見ました。当時はロボット・ブームで、二足で踊るSONYのSDR-3Xも注目されました。

人々が見ていたのは先端技術ではなく、先端技術という『演出』でした。

「如何にインパクトのあるデモを見せるか」を前提としたモノづくりでは、『用意されたデモ以外は何もできない』モノしか作れません。限られた期間で目に見える成果を挙げなければならない開発では、戯曲「ロボット」のエンディングを演出することはできないでしょう。

by ittan at 2003年08月23日 18:19 | Books | Comments [0] + TrackBacks [0]

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