ジャパニーズ・スピリット

本屋をぶらり巡回していたら、面白い本を発見しました。
天明屋尚(てんみょうや・ひさし)さんの「ジャパニーズ・スピリット」です。

Japanese Spirit 一号機はガイジンの「勘違いニッポン」風情が大爆発です。それにもかかわらず、人間とメカの融合がカッコよくて不思議と惹かれてしまいます。続いて2号機3号機は、古い時代の武闘派で苦笑。「武士」や「任侠」という言葉が浮かんできます。しかし4号機以降には「からくり」や「あやかし」の存在を感じて、奇妙な怖さを感じました。薄暗い怪談を聞かされたような感覚です。

「ジャパニーズ・スピリット」のメカは、人間が動力になっているようです。メカ(道具)は本来、人間が自らの意思で操るべきものです。しかし、4号機以降の生物的な形のメカを見ていると、逆に人間が「使役させられている」ように見えてなりません。人間とメカ(道具)が非常に近い距離で関わる時、人間はメカ(道具)の魅力に飲み込まれてしまうことがあります。

・・・日本のこと、自分自身のことを真剣に考えてみよう。

by ittan at 2003年07月23日 22:16 | Books | Comments [0] + TrackBacks [0]

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